機能 × 味わい深さ

オカモトの事|2015/10/12

20151002001
早いもので、今年も残すとところあと3ヶ月。
レースで言えば、最終カーブをまがる最後の四半期となった。
これから秋が深まり、そしてやがて冬が訪れる。
今年は、暖冬という予測も出ているみたいだが、果たしてどうだろう?
ところで、秋はいつから冬に変わるのだろう?

一般的には、立冬という時期がそれに当たると言われている。
立冬は例年11月7日頃であり、日付は毎年変わるのであるが、
今年は11月8日となっている。

この頃は、丁度、コートなどの重衣料が最も動く時期である。
冬の訪れと重衣料の動きが一致しているということは、
人々は、気温の変化に応じて、購買行動を起こしているということになる。
寒くなる前に身支度を整えるより、寒くなってから、
その行動に移すという人の比率が多いのであろう。
いいか悪いかは別として、現実にさらされないと、
人は行動しないということを証明していると思う。

ところで、コートに代表される重衣料は、何着所有すべきなのであろうか?
私の場合を言わせてもらえば、所有自体は、3着である。
中身は、ウールのダッフルコート、テントラインのハーフ丈コート、
そしてゴム引きのダッフルコートである。

その中でも特に使用頻度が高いのは、ゴム引きであり、
最も使用頻度が低いのはウールである。
この理由は明確で、ウールに比べて、ゴム引きの方が「軽い」からである。
「軽さ」というのは、今のファッションシーンの中では、
大変重要な機能の一つと言えると思う。

一度、「軽い」ものを経験してしまうと、もう「重い」ものには戻れない。
こと身につけるものに関しては、すべてにおいて当てはまると思っていいだろう。
軽いコートに、軽いジャケット。靴やパンツも軽量化傾向だ。
そして、エアリズムなどの機能性肌着の定着は、世の中が軽量化を求めていることを
何よりも雄弁に物語っている。

そのような軽量化が進む中で、私たちが扱う絣は、どのような進路をたどるべきか考える。
絣の魅力は、その肌ざわりと、掠れ模様が何とも味わい深い、という2点に集約される。
この肌触りと味わい深さ、という必須項目を死守しながら、
より高機能、軽量なものができないだろうか?

例えば、素材を変えて、化学繊維を採用する、というのは一つの道なのだろうか。
機能性、軽量化という部分に関しては、かなりの確率でクリアするかもしれない。
しかし、その場合、肌触りや味わい深さ、という点は損なわれないだろうか?
もし損なわれるとするならば、両立する技術はないだろうか?
そんなことを考えてみるが、やはりそれは、今後、研究を重ね、
そして実用まで努力をすることが必要なのであろう。

伝統工芸も未だ未完である。そのような信念の元、
まだまだ成長の素地はある、と信じていたい。
さて、コートの話題に触れたので、今年の弊社のコートについて、若干PRを。
儀右ェ門ブランドでは、クラシカルなシルエットの綿入コート、
またKURUMIブランドでは、ノッチドラベルのポイントチェスターコートなどを、
この冬、提案している。

寒い冬の日に、絣のやさしい肌触りに触れれば、身も心も暖かく癒されること
請け合いである。11月から順次店頭でご紹介予定である。
どうぞご期待下さいますよう、お願い申しあげます。

代表  和彦

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