マーケティング

オカモトの事|2015/8/10

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久留米絣の生産量は、昭和32年に120万反を記録して以降、
一貫して減少し続けていて、昨年の生産量は8万3000反である。
比率にして、実に7%である。
これだけ見れば、もう風前の灯火、という感じだ。
戦後、時代は高度成長期の中、久留米絣は、その生産量を減少し続けてきたのである。

生産が下がり続ける、というのは、どういう意味があるのだろうか?
需要が減っているから下がっている、というのが、ごく一般的な見方だろう。
ただ、需要というものが、常にぶら下がっている、ということはほとんどない。
そもそも、需要、というもの自体は、必要とされるもののことであり、
これだけ物が豊かな時代に、どれだけのものが、渇望感を持ったものとして、存在するだろうか?

そのようなことを考えると、自ずと、需要は創り出すもの、という考えに行き着く。
そしてそれは、言うまでもなく、商業者としての使命だ。
つまりマーケティングということになる。
だが、市場の心をつかむのは、そう容易いものではない。
身も蓋もない話だが、長期的な努力、永続的な努力を積み重ねるしか、道はないと思う。
その努力というのは、市場を冷静に洞察し、自分たちのいい部分を発揮しながら、
適切な価格で、適切なタイミングで、製品を開発し、この製品がなぜいいのかを
きちんとアピールしていく、ということを指す。
それをずっと継続していかなければ、需要は創り出せない。
大変なことには違いない。だが、それがマーケティング、というものの本質だと思う。

ところで、右肩下がりを右肩上がりにするのは可能だろうか?
例えば、目標として10万反まで復活する、というのはどうだろう。
現在からすると、20%増ということだ。
それを達成するには、これまで以上に、努力が必要となる。
というか、努力の次元そのものを変えていかなければいけないのかもしれない。

考えると気が遠くなりそうである。しかし、挑戦する価値が十分にあることは間違いない。

代表  和彦

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