多くの方は久留米絣に対してどんなイメージをお持ちでしょうか?
歴史のある伝統生地、重要無形文化財、紺色を主体とした綿織物であるなど、
そういったイメージを持っている方が多いかもしれません。
ところが現在の久留米絣には紺だけでなく幅広い色や柄が存在し、
日々新しい生地が考案されているんです。
まだまだ絣について勉強中の私ですが、200年という歴史を持つ伝統生地でありながら、
未だに進化するその柄や色のバリエーションに驚かされる毎日です。
今回はそんな久留米絣の一部を紹介して、
久留米絣の持つ可能性や新たな魅力を少しでも知って頂きたいと思いました。
この3つの柄は私が最近特に印象に残っていて、個人的にお気に入りの久留米絣です。
このようにいわゆる迷彩柄だったり、チェック柄だったり、可愛らしいハート柄
だったりと、久留米絣ってこんな柄も織られているってご存知でしたか?
伝統生地である絣としての風合いを保ちながら、
同時にカジュアルな印象も与えることができる生地になっています。
もしかしたら、紺地に白で柄が表現されている物こそ本来の久留米絣であって、
画像のような生地は久留米絣らしくないというご意見もあるかもしれませんね。
私が考えるに古くから大切にされてきた久留米絣らしさは当然大事ですが、
このような一見しただけでは久留米絣には見えないような意外性も
これからは必要ではないでしょうか?
なぜなら、その方が久留米絣の新たな可能性も伝えられるし、
より多くの人に魅力的に感じてもらえるはずだからです。
今まで久留米絣と縁のなかった人にもカジュアルな見た目を通して、
その良さを知って頂くきっかけにもなるでしょう。
最近では衣類だけでなく、コースターやランチョンマット、クッションカバー
といった雑貨商品も生産しており、久留米絣を日常生活の様々なシーンで
使用して頂くことができるようになっています。
伝統性と革新性の2つをあわせ持つ生地であるという点、
それが現代の久留米絣の良さだと私は考えています。
昔から絣を愛してくれている方は、新しい久留米絣や普段と違う絣の
アイテムを探してみませんか?
そして久留米絣をあまり知らない方は、
意外とカジュアルな久留米絣の商品を一度手に取ってみて下さい。
絣の持つ可能性とその魅力に触れることができるはずです。
浩平