織物にとって経糸(たていと)を立てる時には覚悟がいります。
絣の仕事をし始めてもうすぐ20年になりますが、最初は色柄だけで感動していた最初の時とは違い、
今はいかに経糸、糸番手、密度が重要だという事に気付き始めています。
「立てる」とはたて糸一本一本を何色にするか、どの糸番手を使おうか、
どれ位の密度でいこうかなどいろんな思いがあってのデザインで形成されることである。
今回は、2015年秋のテーマのカラーリングの配色で、多色でマルチカラーになっています。
糸も太番手を使用し、ザックリ感をだした糸を選びました。
この一本一本の色決めや本数決めなどで最終の織りあがりが変わるので重要なことです。
よこ糸は、そのたて糸にマッチする配色を織りながら、
探しながら、試行錯誤してやる色あわせのような作業です。
サンプルとしていろんな色を試せるのが楽しい感じです。
これが機屋さんのセンスと経験の見せ所です。
今年の秋頃には登場します、楽しみにしててくださいね。
やよい