当社は長い間、久留米絣の販売に携わっておりますが、機屋さんとのお取組みがあってこそのオカモト商店と思います。それぞれの機屋さんは独自の技術や個性を持っており、当社ではその技術・個性に沿った久留米絣を企画し、製品化しています。
その機屋さんと当社が一体となって、久留米絣の発展や独自の久留米絣づくりを目指すための集団がタイトル通りの「井桁の会」です。
設立は2004年、最初は13軒の機屋さんとオカモト商店にてスタート。現在、10軒の機屋さんとオカモト商店が会員です。
会の目的は絣つくりに必要な様々な事象に対し研鑽を積むことです。絣つくりの為の知識として紡績糸、染料、織り、織機部品、労務、マーケティング、デザイン、知財など多岐に渡って必要となります。以前は年4回の例会をおこない、その際のゲストスピーカーとして各種エキスパートの方をお呼びし、勉強会を行い、知識向上に努めてまいりました。また、他産地や紡績工場訪問なども実施し、様々な方との交流をおこなってきました。
現在、コロナ禍以降定期例会開催は行っておりませんがこの会仲間とのキズナは今後の久留米絣の一翼を担っているといっても過言ではないと思います。また、業界の中でのヨコのつながりがより盛んになったことで協業志向が高まったことも意義あることだと思います。
「井桁の会」の仲間とはこれからも様々な難問にも対応してまいり未来志向のものづくりをおこなっていきます。何なりと申しつけ下さい。
株式会社オカモト商店
専務取締役 野口 英樹