オカモト商店では、久留米絣の扇子をかなり以前より販売しております。
毎年、夏の必需品としてこの季節のヒット商品です!!
先日、扇子作成の長年のパートナーが扇子についてこう教えてくれました。
「扇子は千年の都・京都 で創作され豊かな風土と文化に育まれ、
また時代時代の人々の生活に密着しながら現代の扇子が生まれた」と。
今まで調べたことはなかったのですが、これを機に調べてみました。
扇子の歴史は、今から1200年前の平安時代初期。
当時は今と違って「あおぐ」という実用的な目的だけではなく、
和歌を書いたり、儀式の式次第等をメモする道具としても使われており、
貴族にとっての必需品だったそうです。
扇子は中国発祥と思っている人も多いようですが、日本で生まれ、
中国からヨーロッパに伝わり、フランスでは社交界で貴婦人方も使っていたそうです。
その後、江戸時代末期に日本に逆輸入されています。
この歴史ある扇子が風化せずに残っているということは、
まさにこの道具の完成度の高さにあるのでしょうか。
今も日本人になじみの深い道具になっています。
扇子は開くと末広がりの形状になることから、縁起のいいものとされています。
お祝いの品として扇子を贈り物にする風習は、室町時代に起こったもので、
現代もあらゆるお祝いごとにも用いられています。
儀右ヱ門では、今年も久留米絣の扇子をたくさんご用意いたしております。
200年の歴史の久留米絣、そして1200年の歴史の扇子。
長い歴史をそれぞれの時代に対応しながら生き続けてきた、
このコラボ扇子を是非皆さんも使ってみてください。
心地よい風が吹くと思います~
麻香